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熊本 県立学校にいじめ対応組織を常設

読売新聞によると、熊本県教育委員会が県立学校にいじめの通報窓口となったり、実態調査をしたりする常設組織を設置することなどを、「いじめ防止対策推進法」に基づく施行規則の中に盛り込んだそうです。

教職員、心理・福祉の専門家によって同組織を構成。重大な事態が起きた場合には、弁護士、精神科医など外部の専門家を派遣し、調査委員会を発足させるとのこと。

県立学校には、以前から教員でいじめ防止のための組織が作られており、それを強化する形で新たに常設組織が設けられました。なるべく早く各学校で体制が整うように準備を進めていく予定です。

また、市町村立の学校については、同法に基づき各教育委員会が同様の組織を整えるそうです。

カテゴリー: 学校・NPO情報, 熊本県

東京都 公立校児童・生徒の45%がいじめ相談せず

東京都教育委員会の調査でいじめられた経験のある都内公立学校の児童生徒のうち、45%が「誰にも相談しなかった」と答えたそうです。

今年1~2月、都内の公立学校の児童生徒9,300人を対象に調査を実施しました。そのうち、66%もの児童生徒がいじめられた経験が「ある」と回答。いじめを受けたのに誰にも相談しなかった理由として、「被害が悪化する」が75%、「誰かに言っても解決しない」が56%だったとのこと。

この結果を受け都教委の専門家会議は、「いじめ防止対策推進法」に基づいて来年度から全公立学校に「いじめ対策委員会」を設置し、学校ぐるみで子どもを守ることを基盤とした対策をまとめました。

専門家会議の対策では、年度当初にいじめが増加する小学5年、中学1年、高校1年生の全員とスクールカウンセラーが面接。そのほか教員が子どもの表情や服装の乱れを観察する「チェックシート」も活用し、問題の早期発見に当たります。
また、地元の警察署や児童相談所による学校への支援を視野に入れたり、加害者の児童生徒がいじめをやめない場合は出席停止措置も行ったりするとのこと。

都教委は今回の対策を基に、年度内に条例制定や基本方針を策定するそうです。

カテゴリー: 東京都

神奈川県 いじめ防止に向け中学生、高校生が意見交換

神奈川県相模原市において17日、いじめをなくす取り組みの一環として「いじめ防止フォーラム」が開催され、中学生、高校生、保護者や教員など約180人が参加したようです。

フォーラムでは、中学生たちが朝のあいさつ運動やボランティア活動に取り組んでいることなど、生徒や教師がいじめ防止のために取り組んでいる活動が報告されました。

その後に意見交換も行われ、「簡単に『みんな仲良く』と言うが、仲良くできない子もいる」などといった意見が生徒からでたり、保護者からは「子どもの変化に早く気付けるように日頃から学校と家庭の連携を密にすることが大事」という意見が出たりしたとのこと。

相模原市教育委員会の西山俊彦課長はNHKのインタビューに対し「こうした取り組みで、地域みんなで子どもたちを支える態勢を作っていきたい」とコメントしていいたそうです。

カテゴリー: 神奈川県

青森県 不登校の生徒たちが接客する食堂がオープン

11月11日、不登校や引きこもりなどの生徒が接客をする「あおば食堂」が青森県にオープンしたそうです。

この食堂は、不登校や引きこもり、高校中退の生徒を対象にした技能教育施設「八戸あおば高等学院」に在学する生徒たちが社会とのかかわり方を学ぶ場として、生徒が接客や経理、広報などを行います。

生徒たちは、オープンまでビジネスマナーや接客などの研修を受けて準備してきました。
調理師の資格をもつスタッフが地元産食材を使って料理を作り、総合的学習の授業として生徒たちが盛りつけの手伝いや皿洗い、接客などを体験するとのこと。「やりがいがあって楽しい」と早速、生徒たちから好評のようです。

読売新聞の取材に対し、「引きこもりや不登校などへの理解につながる交流の場にもなれば」と同学院の晴山一貫事務局長は期待のコメントを寄せています。

食堂の場所は国道45号柏崎交差点近く。ランチは日替わりとカレーの2種類で各500円。営業は午前11時30分~午後4時(ランチは午後2時まで)で、土日・祝日はお休みです。

お近くにお住まいの方や興味のある方は是非、行ってみてはいかがでしょうか。

カテゴリー: 青森県

大津市 ネットいじめを考える講演会を開催

滋賀県大津市で、子どもたちの間でのネットいじめに関する講演会「ネット社会がもたらす危険な落とし穴・かわいい子や家族のために」が開催されたそうです。約160人が出席し、講師の話に熱心に耳を傾けました。

講師を務めたのは、スマートフォンや携帯電話を使ったいじめ問題を中心とした著作がある佛教大学の原清治教授。
原教授によると、スマホのアプリ「LINE」を使ったいじめが中学生高校生の間で横行しているとのこと。グループ内でわざと一人にだけ返信しなかったり、知られたくない秘密を暴露したり、悪質な画像などが投稿・閲覧したりするケースが見られるようです。

また、小学生が親のクレジットカード番号を友達に教えたことで、複数の子どもたちがカードを使って課金制のネットゲームで武器などを購入し、100万円近い請求が発生したケースも紹介されました。

原教授は「いずれもクラス内で立場の弱い子が被害にあっている」と指摘。「ネットに依存せず、あいさつなどで人間関係を作ることが重要。携帯電話やスマホを買い与える時には、深夜は利用させないなどのルールを作り、家族全員で共有してほしい」と訴えたとのこと。

参加者は「ここまで子どもたちのいじめは複雑化しているのかと驚いた。あいさつなど人としての基本を押さえることで防げると聞き、参考にしたい」と話していたそうです。

カテゴリー: 滋賀県

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