増加する不登校の子どもたちに学びの機会を確保するため、東京都多摩市は来春、「学びの多様化学校」(不登校特例校)を開設する。市内では初めての設置となる。
市立諏訪中学校の分教室として、諏訪複合教育施設(同市諏訪5丁目)内に設置する。授業時数は学習指導要領で求められる年間1015時間から約845時間に短縮し、ゆとりある学校生活を目指す。
定員は中学各学年10人前後を想定しているといい、「学べる」「落ち着ける」「自分と向き合える」をキーワードに、少人数制での支援を図る。コミュニケーションスキルを学ぶ教科も設置する。
同市内で不登校の中学生は、20年度の150人から24年度には260人に増えた。千葉正法教育長は22日の記者会見で「一人でも多くの子どもたちが学びをあきらめず、学びにアクセスできる環境づくりに努めたい」と話した。
国は、学びの多様化学校を将来的に全国で300校設けることを目標としている。4月時点では全国84校、都内に14校(うち公立は八王子市、世田谷区など10校)が設置されている。