サイトマップ

不登校、引きこもりからの復学、進学ガイド

最新ニュース


不登校の小6にオンラインで学習支援 奈良県教委

奈良県教育委員会は不登校の小学6年生に対し、新たにオンラインを活用した学習支援を始める。6月ごろをめどに、教諭が作成した授業の動画を希望者に配信する。小学校段階での学び残しをなくし、中学生から登校を再開しても授業についていけるようにする。

文部科学省の調査によると、2019年度の県内の不登校の児童数は計650人。県教委によると、新型コロナウイルスの影響があった昨年度は増加傾向にあるという。県教委は進学後に登校を再開しても安心して授業を受けられるよう対策を検討してきた。

授業動画は国語、算数、社会、理科に加え、昨年度から小学5、6年で教科化された英語の5科目。県教委で研修中の県内の小学校教諭がテーマごとに授業動画を作成する。4、5月には今年度の中学1年生に学習面での課題についてアンケートをとり、動画の内容に反映する。

県教委は昨年度、オンライン授業を受けさせるために児童一人ひとりにグーグルのアカウントを付与した。今回の学習支援でもアカウントを活用し、不登校の児童が自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンから見られる仕組みにするという。疑問点や不明点は教諭に質問できる仕組みもつくる予定という。

また、新型コロナウイルスの臨時休校の影響で、中1の学びに影響が出ていないか確認し、小6と合わせて支援できないかも検討する。

児童へは在籍する小学校を通じて視聴を案内するほか、県教委のホームページで紹介することも検討する。学校教育課の山内祐司課長は「オンラインで学習支援の一層の充実を図り、児童らの反応を見ながらよりよい教材作りを進めていきたい」と話した。(渡辺元史)

     ◇
〈県教委のオンライン授業〉 新型コロナウイルスの影響で学校の臨時休校が相次いだ昨年度、県教委は公立の小中高校や特別支援学校に通うすべての児童生徒にグーグルのアカウントを付与。県立学校では、各校の教員が作成した授業動画を在宅で視聴できる仕組みを作り、オンライン授業を進めてきた。また、教員にもアカウントを付与し、県域での研修などに活用している。


カテゴリー: 奈良県

top


最近の投稿

アーカイブ

メタ情報