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学校ではなく、学習塾で学ぶという選択肢

教育機関を知る

2014年12月12日

学校での学習のサポート、強化の役割を担う学習塾。

今や、学習塾を利用しているのは小学生の約半数、中学生では約7割だといわれています。
これは、高校受験を控えた中学生のほとんどが学習塾を利用する、ということ。もはや、学習のサポートとして塾通いをしていない子供のほうが少数なのです。

また、それだけではなく、不登校の子供にとっても学習塾は心強い味方。

学習塾の効率的な利用、特に、マンツーマンできめ細かな指導が受けられる個別指導塾は、不登校の子供に最適といえるでしょう。

いま学習塾で学んでいる人も、これから選ぶ人も、「そもそもどんな学習塾があるの?」、「学習塾で得られるメリットって何だろう?」と振り返ってみましょう。

ごく一般的になった学習塾での学力アップ。当たり前になったからこそ、塾の指導方針、学習方法などをしっかりと見極めてから、選ぶ必要があります。

もしかしたら、より自分に合った学習塾や、最適な学習方法・環境が見つかるかもしれません!

学習塾のスタイル

学習塾の利用

学習塾は、大きく二つの種類に分けることができます。

普段行われる学校の学習・授業を補完するため「学習をサポートする塾」と、より上のランクの学校を目指す「進学のための塾」の二つ。また、学校は学習を含 めた、総合的な教育を目指しているのに対し、学習塾は5教科のレベルアップを目標に、中間・期末テスト、入試に重きを置いていることも特徴。

さらに、個人経営の塾と大手チェーンの塾でも指導スタイルに違いがあり、大手チェーンの塾に通っていると塾独自の全国模試を受けられます。

大手の場合は、全国にネットワーク拠点をもち、大人数を巻き込んだ全国模試や対策が可能。中小規模の塾であれば、細かなサポートや生徒の個性に合わせた指導体制などを敷くことができるでしょう。

個別指導塾や小規模の塾など、講師の目が隅まで行き届く塾は不登校・通信制高校に通う生徒、学校生活に不安を抱えやすい子供に特におすすめです。

学校の授業に追いつくため、学習サポートが必要なのか/難関校やランク上を目指したいのか、によって選ぶ学習塾は違ってくるのです。

指導体制

個別指導、少人数クラス、集団クラスの三つに分けられます。

個別指導・少人数クラスの塾なら、生徒のペースに合わせた指導が可能。そのため、生徒オリジナルカリキュラムの充実、質問もわからない箇所があれば、その都度質問できるのが魅力です。

また、不登校など生活に不安な気持ちを抱えやすい生徒には、個別指導が最適。
勉強だけでなく、進路や将来について相談しやすく、精神的なケアも念頭に置いた学習が可能なためです。目標が見つかれば、学習にもより励むことができるでしょう。

それに対して、集団クラスでは各教科にそれぞれ特化した専門の教師が指導してくれることが多く、効果的な学力アップが期待できます。また、好きなクラスや 講師を選べるのも生徒にとっては大きなメリット。特に、集団クラスで出会える他校の生徒は、モチベーションをアップさせます。

このように、指導体制によって期待できるポイントは異なるので、どちらが向いているのかをじっくり考えましょう。

学校では得られない塾の効果

学習塾にあって、学校にはないもの。それは“効果的な学習”です。

学校では、学力の如何に関わらず生徒が集められ、能力にバラつきが生じ、遅れをとる生徒が出てきてしまいます。
そのため、遅れをとった生徒、学校生活に不安を感じ十分に出席できてない生徒などは、学校の授業に遅れ、学習意欲を失い、さらなる悪循環に陥ってしまいます。

一方、培った指導ノウハウ、分析された入試傾向など、さまざまなデータを蓄積し、学校の授業では足りない部分を補えるのが学習塾。
独自のネットワークを広くもっているので、学校だけで情報収集を行うよりも効果的です。

生徒ひとりひとりの傾向と対策を練られる個別指導塾、学習塾に通っていれば心強い味方となるでしょう。
大切なのは、個別指導塾や学習塾で「理解できた」という経験を増やし、学習意欲を高め、将来の目標に導くことなのです。

費用

集団クラスの塾の場合、入会金1~2万、授業料が3万円(週3/月)ほど、少人数クラスでは、入会金1~3万円程度、授業料が4万円程度(週3/月)だといわれています。 もちろん、塾の規模や指導内容によって異なりますのでご注意を。

また、総合的に学習塾でかかるコストは、小学校3年~6年に中学受験/約200万、中学2年~3年・高校受験/約100万、高校2年~3年・大学受験/約150万ほどという調査も。

どの学習塾にするかを決める前に、しっかりと情報収集を行い“ベストな学習塾選び”をしなければ、家計には痛い出費となってしまうようです。

塾を選ぶ際のポイント

一番重要なのは、勉強を嫌いになってしまっては意味がありません。

部活動・学校の課題との兼ね合い、体力、費用など考えうるかぎりの要因をもとに、最適な学習塾をみつけましょう。

同じ学力でも、生徒の個性によって合う学習塾は全く違います。資料やウェブサイト、口コミサイトで情報収集を行うのはもちろん、説明会や体験授業にも積極的に参加し、雰囲気を肌で味わってみることが大切です。

このコラムの著者

futouko-navi-logo不登校サポートナビ 編集部