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不登校から変われたきっかけは? 【佐藤さんの場合 #3】

取材

2017年07月24日

新しい環境にワクワクするという人もいるかもしれませんが、多くの人は慣れた環境から脱し、新しいことを始める時は、いくつになっても緊張するものではないでしょうか。

このままでいいのか。
──でも、自分に何ができるのか。
何か新しいことをはじめたい。
──またできないかもしれない。

こんな風に、不安や期待、時には焦りから気持ちは揺らぐことも。
不登校から新しいことを始めるのも、同じように大変なことなのではないでしょうか。

今回は、高校中退後からの変化をテーマに、不登校経験者の佐藤さんに「変われたきっかけ」を伺ってみました。

【こちらの記事もご覧ください】
なぜ不登校になったの?【佐藤さんの場合 #1】
不登校になった時の親との関係は? 親にどう思ってた?【佐藤さんの場合 #2】

実家にいれば、死ぬことはなかったけど

── 高校を中退してからはどうしていましたか?

佐藤さん「母親が薦めてきたトリミングスクールに入りました。私が、動物が好きだったのと、何かしら手に職をつけられれば、という親の期待もあって、半ば強制的にですが通うようになりました。でも、学校まで高速バスで1時間半ほどかかるんですよ。だから毎朝4時起き。それが辛かったのと、対人関係がやっぱり苦手で、また怖くなって行けなくなってしまいました。そして、東京にある叔母の家に行きました※
※佐藤さんの実家は東京から数時間のとある県

── それは、すごい思い切りですよね。なぜ東京に行こうと思ったんですか?

佐藤さん「環境を一新することで、全部リセットしたかったんです。
実家にいれば、死ぬことはないんですよ。家もご飯もあるし、お風呂にも入れる。それに、親も自分に対してほとんど腫れ物のように接してくれていました。でも、このままじゃいけないとも思っていて。自分だけでどうにかしなきゃいけない環境にすればどうにかなるのかな? と。甘えられない環境で、自分を試してみたくなったんです」

── なるほど。自分からチャレンジしてみたいと思ったんですね。

佐藤さん「はい。ただ叔母の家には1ヶ月くらいだけお世話になって、バイトして一人暮らしをしようと思ってたんですけど、1ヶ月じゃとても一人暮らしはできなくて。結局1年間は叔母宅に居候したままバイトをしていました。でもその1年間で、人が怖いっていうことを克服できたと思います」

── どんなことがきっかけだったんですか?

佐藤さん「カフェのバイトをしていたんですけど、バイトの人や、趣味で知り合った人、お客さん……とにかく色んな人との出会いですね。その中で、『あなたのいい所はここ、悪い所はここだよ』ってストレートに性格について言われたりもして、すごく傷ついたんですけど、結局一番変われた経験でしたね。自分を見つめ直すことができたし、精神的にも結構強くなれたんじゃないかな」

── 人の裏が見えるのが怖い、ということを前回おっしゃっていましたが、そこではそういうことはなかったですか?

佐藤さん「ありました。でも、『人はぐちゃぐちゃしてるものだ』と開き直ることができたんだと思います。色々な人に会ったことで、自分をちゃんと評価してくれる人もいるし、人のことをとやかく言わない人は言わない、と知ることができました」

佐藤さんへのインタビュー最終回である次回は、学歴や仕事のことについて伺っていきます。

 

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このコラムの著者

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株式会社クリスク  ライター
北海道出身。中学時代に約2年間いじめにあい不登校になりかける。高校では放送部に熱中し、その後大学へと進学。上京してはじめて、学校以外の居場所や立場の違う人と接し、コミュニケーションについて考えるように。現在は自分の経験を活かし、子供の悩みや進学に関する悩みについての記事を執筆。