投稿日:2026-10-13

中学校にほとんど通えていない。通知表には「1」や斜線が並んでいる。それでも高校へ、できれば全日制へ進学したい——。
長野県の公立高校入試では、2025年度から調査書の欠席日数欄がなくなりました。ただし、欠席日数が記載されなくても、内申点を通じた不利は残ります。令和9年度の選抜要綱と前年度の入試結果をもとに、不登校から高校進学を目指すための制度と選択肢を整理しました。
長野県の公立高校入試は、2月の前期選抜と3月の後期選抜に分かれています。前期選抜は専門学科が中心で、普通科の定員の約85%は後期選抜で決まります。長野高校や松本深志高校など、地域のトップ校の普通科も後期選抜のみで募集し、受検者全員が5教科の学力検査を受けます。
後期選抜の特徴は、中学3年の評定合計45点と、学力検査500点を縦軸・横軸にした「相関図」で判定することです。内申点と当日点を一定の比率で足す方式ではなく、両者の比重も公表されていません。そのため、内申点が低い場合に「当日何点取れば挽回できる」と明確に計算できない難しさがあります。
■ 記事のポイント
・公立高校の調査書には欠席日数が記載されない
・普通科の定員の約85%は、3月の後期選抜で決まる
・後期選抜は中3の評定と学力検査の「相関図」で判定する
・内申点の不利を考える際は、学校ごとの倍率の確認が重要
一方、2026年度の後期選抜では、公立全日制全体の志願倍率は0.89倍でした。地域のトップ校でも募集人員と受検者数が同じか、受検者数が下回る例があります。定員割れが合格を保証するわけではありませんが、内申点に不安があっても、全日制への進学を諦める必要はありません。後期選抜後には、53校で計1,375人の再募集も行われました。
毎日の通学に不安がある場合には、時間帯を選んで通える東御清翔・箕輪進修・松本筑摩の多部制・単位制高校や、公立通信制も選択肢です。通信制には学力検査がありませんが、スクーリングに通えるか、家で学習を続けられるかも含めて検討することが大切です。
私立高校は学校ごとに入試制度が異なり、推薦入試に欠席日数や評定の条件を設けている場合があります。一般入試でも調査書が判定材料になるため、学校説明会などで現在の状況を伝え、出願条件や受け入れの見込みを直接確かめておきましょう。
制度の見通しを立てにくい部分はありますが、長野県には全日制を含めて進学の道があります。最新の倍率と本人の学力、通学ペースを確認しながら、自分に合った進路を探すための方法を詳しく解説しています。
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