投稿日:2026-09-11

お子さんが学校に行けなくなると、日々増えていく欠席日数を見て、「このままでは高校へ行けないのではないか」と不安になるご家庭は少なくありません。
しかし現在の公立高校入試では、欠席日数そのものが合否を決めることはほとんどありません。インターネットでよく見かける「年間30日」という数字も、文部科学省が不登校の児童生徒を統計上集計する際の目安であり、高校入試の全国共通基準ではありません。
さらに近年は、神奈川・千葉・埼玉・愛知・広島・京都・新潟・岐阜など、調査書から出欠の記録欄を削除する自治体が増えています。こうした地域では、休んだ日数そのものが志願先の高校へ伝わりません。
一方で、欠席の影響がすべてなくなるわけではありません。実際に合否へ響きやすいのは、欠席日数ではなく、学校で評価材料が集まらなかったことによる内申点の低下と、授業を受けられなかったことによる学力の遅れです。
■ 記事のポイント
・「年間30日」は高校入試の合否を分ける基準ではない
・公立高校の調査書から欠席日数を削除する地域が増えている
・高校受験への影響は、主に内申点と学力を通して表れる
・公立と私立、さらに都道府県によって制度が大きく異なる
一定期間以上欠席している生徒について、内申点を使わずに当日の学力検査や面接などで判定する制度を設けている都道府県もあります。ただし、利用できる条件は地域によって異なり、欠席日数ではなく通知表の斜線や中学校長の判断を基準にするところもあります。
また、欠席の事情や高校生活への意欲を伝えるための自己申告書を提出できる地域もあります。フリースクールや教育支援センターへの通所、自宅でのICT学習については、一定の条件を満たせば中学校長の判断で出席扱いになる場合があります。
一方、私立高校では、学校独自の欠席日数や内申点の基準が設けられていることがあります。「不登校なら私立のほうが入りやすい」とは一概に言えないため、学校説明会や個別相談で直接確認することが重要です。
欠席日数という数字だけを見て、高校進学を諦める必要はありません。まずは地域の入試制度を確認し、内申点の扱いや利用できる選抜方式を把握したうえで、これからの学習と進路選びに目を向けていきましょう。
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